テポドン

朝起きると 山があった
雄雄しくそそり立つ 山があった


その山は湾曲した僕(id:amuhima)のフェチズムの塊であり
その種の欲望を中に滾らせた風船であり
裏を表にした自分自身であった


僕はそれを 掴んだ
そして テポドン発射



北から昇ったテポドンが 東(シナ海)に沈む
これでいいのだ これでいいのだ
将軍一家だ テーポドン ドン

残像

気紛れなマイ王は、日を惜しみ、
鈍重な猛牛に、その姿を変え。

吹き雫、地に浸み出し、
赤き点となり、歪円を描く。

昼過ぎ、煙りたなびき、
腐塩の吹雪、楕音を奏づ。

ヒナギク香は、冥極に至り、
緩慢な蝸牛の、赤き染みへ。

朋映集に、像を塞ぎ、
眉間から、洗濯機が流れ。

瞬きの、柏の葉
眉間から、洗濯機が流れ。

夜明け

だんだんとおわりがみえ
「やっとおわった」「もうおわりなの?」
そういうかおをしてるのがみてとれた
でも ぼくはおわってからぜんぶがうごきだす そう思った
あ もう時間がないね 僕はもうここに居られないけど
君が 誰かが 見てくれるたび
そこに居るから さようなら また何処かで逢…

SUKIYAKI

空気のやわらかいよるにそらをながめて泣いてみる
上を向いて歩いていたのになんでかな?
涙がこぼれてしまったよ
悔しいことも悲しいことも腹立たしいことも生きてる証
なんてありがちな言葉だけど
自分が一番不幸だと思う夜があってもいいよね
坂本九の名曲をくちずさみながら