2006-09-02 残像 気紛れなマイ王は、日を惜しみ、 鈍重な猛牛に、その姿を変え。吹き雫、地に浸み出し、 赤き点となり、歪円を描く。昼過ぎ、煙りたなびき、 腐塩の吹雪、楕音を奏づ。ヒナギク香は、冥極に至り、 緩慢な蝸牛の、赤き染みへ。朋映集に、像を塞ぎ、 眉間から、洗濯機が流れ。瞬きの、柏の葉、 眉間から、洗濯機が流れ。